製造実行支援システム(MES)の第一段階は、製品ロットの工程進捗管理や履歴
管理、製造条件管理の導入が一般的です。
しかし、主に機械で製造を行う機械型業界では、設備の稼働率を管理することが
最重要となってきます。しかし、設備オンライン化はコストがかかり、また、あ
とからオンライン化することは非常に難しいという課題があります。古い設備は
メーカーも対応してくれないのが一般的です。
仕方がないので、作業者に紙で稼働状況を記入してもらい、後で集計するといっ
た大変な工数をかけて管理されていることろがあります。設備改善活動の初期で
はこのような涙ぐましい努力をされて稼働率把握を行われますが、このような作
業は長く続けることは困難です。結局、継続的な稼働率管理は業務対象から外れ
てしまうケースが大半です。
そこで弊社は一台一台の設備の稼働状況を稼働ランプや電流値を計測することに
より自動的に見える化するための設備の稼働率集計システム-KEMS1-を開発し
ました。どんなに古い設備でも稼働率、故障率、製品待ちなどをリアルタイムに
把握することが出来、設備の稼働状態の異常検知が可能となります。
稼働率や故障率のトレンドが見えると改善が進みます。設備が動くようになると
生産量が増えます。その結果、業績が大きく改善します。
また、製品待ちが見えると前工程の作業方法、作業着手の課題が見えてきます。
特に生産上のボトルネック工程への流れ込みが改善できるとライン全体の生産高
が増え、大きく業績が改善します。
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